REVITALIZATION
STRATEGY
企業再生マネジメント

3年で会社を再生する

「V字回復」という言葉があります。
これは、1年目に不採算部門の切り出しと特別損失の計上を行ったのち、2年目に元の水準まで利益額を戻し、3年目に業績を引き上げたときに、3年間の利益額の変化をグラフ化すると描画される絵です。
経営不振にあえぐ企業は例外なくV字回復を目指していますが、組織メンバーの意識の低さやセクショナリズムなどの弊害によって、V字回復の実現は夢のような話であることがほとんどです。
しかし、V字回復を達成している企業は現実に多数あり、その方法には共通のメソッドが存在します。
V字回復のためのメソッドを自社にフィットさせることこそが、企業再生の最短の道筋であり、もっとも確実な方法です。

このようなお悩みはありませんか?

  • 業績が下降線をたどっており抜本的な事業改革が必要である
  • 社内の空気が退廃化し、ネガティブな感情を持ったまま社員が働いている
  • 社内のセクショナリズムが激しく、全社一丸となった経営革新計画を立てることが困難である
  • 経営課題は見えているが課題解決の方法が見当たらず、課題を課題のまま放置している
  • 現状のままでは金融機関に対する借入金の返済が滞ることが目に見えており、金融機関からの協力を得られるような確度の高い企業再生計画をたてる必要がある
  • 借入金の法的整理に移らざるをえない見込みであるが、その際の手続について相談できる機関がない

企業再生に関する豊富な知見と金融テクニックで実現性の高い再生計画を構築します

企業再生に必要なのは経営知識と金融知識です。経営知識がなければ企業再生の地図である「再生計画書」の作成はできません。また、金融知識がなければ元本返済の猶予などの金融支援を受けることは困難です。
シンクハンズのコンサルタントは幅広い知見と豊かな表現力を駆使して、クライアントが目指すV字回復を骨格だて、再生計画書として実現性ある形で表現します。そして、持てる金融知識を駆使することで再生のための協力を金融機関から引き出し、真の企業再生を現実のものにします。

01

現状調査

マネジメント層に対して、経営環境や事業の状況についてのヒアリングを実施したうえで、組織メンバーへのアンケート、部門別の財務数値の把握、業界分析などを通じて経営不振の原因調査を行います。

  • ヒアリング
  • アンケート
  • 原因と結果の因果関係の追求
  • 01
    企業の歴史とアイデンティを掴む
    今は経営不振にあえいでいる企業も、かつてはエネルギッシュな経営者のもとに従業員が力を結集し、自信に満ち溢れた様子で事業拡大に邁進していた時期があったはずです。企業再生は、かつて好調だった頃の気持ちを全メンバーが思い出し、企業としてのアイデンティをもう一度固めることでスタートします。シンクハンズは経営者との度重なる面談を通じて企業の歴史とアイデンティを理解し、クライアントが再生するための力の源泉を掴みます。
  • 02
    ミドルクラスの意見を傾聴する
    経営不振の原因を経営者へのヒアリングや財務データのみで理解することはできません。ビジネスの最前線にいるミドルクラスの声を聞くことが不可欠であり、これこそが企業再生の肝です。シンクハンズはミドルクラスへのアンケートを直接実施することで、彼らが考える問題点や対応策を具体的に把握するのと同時に、再生プロジェクトの中心メンバーになりうる、やる気と能力に満ち溢れたミドルクラスを探索します。
  • 03
    ビジネス環境を徹底的に調査する
    経営不振に陥っている最大の原因の一つがビジネス環境の変化です。好調だったときのビジネス環境と不振に陥っている現在の環境とを比較することによって未来のビジネス環境を予測し、それに対応するためのアイディアを考えてゆきます。シンクハンズは強力な情報収集力と豊かな分析力を駆使して未来の予測図を描きだし、企業再生の地図をクライアントに示します。

主なアウトプットと資料

outputs and materials

  • ヒストリカルマップ

    会社の歴史やトピック、当時の業績などをマッピングし、クライアントのこれまでの歩みを共有する資料です。

  • フィッシュボーンチャート

    羅列された問題点を体系化し、それぞれの問題点の関係性を分析した資料であり、カイゼンの種を示す全体像となるものです。

  • マーケットデータAnalysis

    官公庁が公表しているデータや業界紙に掲載の情報を集め、多角的にクロス分析した資料です。市場で何が起きているのかを考えます。

02

PJチーム組成とスケジューリング

企業再生に係るタスクを整理したうえでプロジェクトチームを組成し、ゴールまでのスケジュールと役割分担を明確にします。

  • チェック
  • オーガニゼーション
  • チャーティング
  • 01
    再生課題を把握する
    再生課題は、営業・マーケティングなどのセルサイドの課題から、商品開発・製造などのバイサイドの課題、あるいは財務・経理などの管理部門の課題まで、企業のあらゆる部門に及びます。これらの課題を全て炙り出し、網羅的に把握するのは容易ではありません。シンクハンズは再生課題の全てを網羅したチェックリストを作成しながら再生計画のアウトラインを引くことで、解決すべき課題を漏らすことなく明らかにします。
  • 02
    PJチームを組成する
    再生課題チェックリストによって明らかになった課題をすべて解決するためには、全社の力を結集する必要があります。シンクハンズは、チェックリストとクライアントの組織図を叩き台にしてPJメンバー候補者をピックアップし、担当取締役等との度重なる議論を通じて、PJチームのマネージャー、リーダー等を選任します。社内の人材では賄うことが困難な場合には社外協力者等も招集し、万全の体制を敷きます。
  • 03
    スケジュールと役割分担を明確にする
    再生プロジェクトは一気呵成に進めなくてはなりません。部分的に少しずつ進めていった再生計画が成功した例はありません。期限は概ね3年です。3年間で多岐にわたる課題を解決するためには、スケジュールを厳しく管理する必要があります。また、厳しいスケジュールを死守するためには、各チームのリーダーへ責任と権限を明確に付与することが重要です。シンクハンズは、全ての課題を網羅したガントチャートを作成したうえで、各チームのリーダーへ明確な業務オーダーを行います。

主なアウトプットと資料

outputs and materials

  • 再生課題チェックリスト

    企業再生を行うにあたって要求される全ての課題を体系化し、それぞれのポイントや留意事項をまとめたチェックリストです。

  • 再生PJ組織図

    企業再生プロジェクトチームは専任マネージャーの下に、各部門長をリーダーとした複数のチームをぶら下げるのが一般的です。シンクハンズは各リーダーとメンバーの間に入ってハンズオンコンサルティングを実行します。

  • ガントチャート

    企業再生プロジェクトのスケジュールと役割分担を可視化したチャートです。できるだけシンプルに示し、詳細は各項目ごとに別途作成することで、各メンバーが必要十分な量のスケジュールを共有します。

03

政策の立案・実行

ミドル層がひもといてゆく再生のための解を、具体的なビジネスモデルに変換します。

  • ブレインストーミング
  • KPIの設計
  • 成功への具体化
  • 01
    再生のためのアイディアを掴む
    再生のための課題が明確でも、解決を目指して地道にアイディアを出し、タスク化を行わなければ、課題は課題のままとなってしまいます。シンクハンズはプロジェクトメンバーとの度重なるブレイン・ストーミングを通じて、課題解決のためのアイディアを全力で出し切ります。
  • 02
    目標となるKPIを決める
    飛行機はなぜ飛ぶのか?素材が軽いから?エンジンが高出力だから?垂直尾翼が絶妙のバランスを保つから?……、答えは無限にあります。では、ライト兄弟は、どれを重要な原因事実と識別したか。それは揚力です。揚力こそが飛行の原因事実であり、ライト兄弟が伸長すべきKPIです。シンクハンズは、クライアントの揚力を確実に識別し、クライアントを飛翔へと導きます。
  • 03
    業務フローを構築する
    ほぼ全てのビジネスは同じビジネス・プロセスを反復継続する営みです。ビジネス・プロセスを反復継続するためには、作業手順書やマニュアル、自動化されたシステム等の管理ツールが必要です。組織管理の専門家でもあるシンクハンズは、クライアントへ効率的かつ有効な管理ツールをご提供します。

主なアウトプットと資料

outputs and materials

  • マネタイズダイアグラム

    製品・サービス・お金の流れを整理したダイアグラムです。リアルタイムで図示しながらクライアントと議論することで、斬新なマネタイズモデルを創出します。

  • KPIチェッカー

    再生計画の実現の過程で測定されるであろう指標を洗い出し、各指標と財務数値との相関性を検討することで、KPIとすべき重要な指標を特定するためのシートです。

  • フローチャート

    企業内のビジネス・プロセスを詳細に図示した資料です。これに業務記述書を加えることで、メンバーの仕事を均一化し、業務のチェックを可能にします。

04

財務シミュレーション

再生計画の実行によって利益やキャッシュ・フローがどの程度改善し、財政状態をどのように変化させるのかを詳細にシミュレートします。

  • シミュレーション
  • 01
    ストレスケースを想定する
    再生計画が当初の計画通りに進む可能性はゼロと言っても過言ではありません。数多くのトライ&エラーを繰り返しながら刻々と変化してゆくビジネスを財務シミュレートする場合、当初の計画(ベースケース)だけではなく、結果が思わしくない場合(ストレスケース)を想定することも大切です。シンクハンズでは、ベースケースとストレスケースの両面から財務シミュレートを行うことで、ビジネスの安全余裕率をシビアに監視します。
  • 02
    必要経費を漏らさず掴む
    再生計画の進捗が思わしくない会社にありがちなのは、追加コストの異常発生です。これを防止するためには、再生計画開始前の充分な業務シミュレーションと付帯関連する業務についての洗い出しを行うことが大切です。シンクハンズはクライアントと共に動線の一つ一つに至るまで詳細にシミュレーションを行い、発生するであろう必要経費を漏らさず掴みます。
  • 03
    フリー・キャッシュ・フローを重視する
    売上、粗利、営業利益など、経営状況を判断する指標はたくさんありますが、財務戦略を構築するうえで重視すべき指標はフリー・キャッシュ・フローです。ところが、フリー・キャッシュ・フローの算定は技術的に難しく、経理担当者でも困難な場合があります。公認会計士を中心に組織されたシンクハンズは、クライアントのフリー・キャッシュ・フローを正確に算定し、再生計画の実現に大きく貢献します。

主なアウトプットと資料

outputs and materials

  • 想定貸借対照表

    再生計画開始後5年間の想定貸借対照表です。貸借対照表に含まれる借入金や事業投資等の割合の変化が一目でわかるよう円グラフでも表現しています。

  • 想定損益計算書

    再生計画開始後5年間の想定損益計算書です。5年間にわたる売上や営業利益等の動きが一目でわかるよう棒グラフでも表現しています。

  • 想定キャッシュ・フロー計算書

    再生計画開始後5年間のキャッシュ・フロー計算書です。5年間にわたるキャッシュ・フローの動きが一目でわかるようウォーターフォール・チャートでも表現しています。

05

リスケへの交渉

金融機関等へ合実計画や実抜計画を提示し、借入金返済スケジュールのリスケジューリング(リスケ)交渉を行います。

  • 全金融機関の同意
  • 01
    リスケを最終目標にしない
    借入金の返済に行き詰っている企業が、金融機関にリスケしてもらうことを目的として再生計画を策定しているケースを頻繁に目にします。しかしそれは誤りです。金融機関がリスケに応じただけでは問題の先送りに過ぎません。リスケは再生のための手段に過ぎず、リスケのために作成する合実計画や実抜計画は、詳細に組み上げられた真の再生計画を要約したものであるべきです。シンクハンズがクライアントと共に構築する真の再生計画は3年間の期限で、かつ実現可能性を究極まで突き詰めたプランです。シンクハンズはクライアントの真の再生のために、あらゆる努力を惜しみません。
  • 02
    金融機関と適切に交渉する
    金融機関との交渉において大切なのは、お互いにフェアであることです。融資や投資の受け手である企業が金融機関に対して経営責任を負うのと同時に、金融機関は資金の受け手に対して経営のサポート責任を負うため、両者は共存共栄の関係にあると言えるからです。また、金融機関同士はライバル関係にあることから、複数の金融機関から融資を受けているような場合には金融機関のあいだを取り持ち調整する必要があります。シンクハンズはクライアントと金融機関との交渉の場に触媒として参加し、積極的に発言することを通して、両者の信頼関係がより強く醸成されるよう全力を尽くします。また、複数の金融機関を集めたバンクミーティングを開催することで、すべての利害関係者が再生へ向けて協力してもらえるよう調整します。
  • 03
    金融機関の論理を理解する
    金融機関が融資先の事情を理解し債務免除に応じるのは、債務免除に応じる準備が金融機関側で整っているときに限られます。この場合の準備とは、貸付債権に対する貸倒引当金の計上が十分に行われているということです。そして、金融機関が貸倒引当金を計上するためには債務者区分が”適切に”下がっていることがキーとなります。つまり、債務者である企業側が金融機関に対して業績を良く見せようとして粉飾決算を行うのは、債務免除に応じてもらうためには逆効果なのです。企業再生を実現するために金融機関の協力を取り付けるためにも、債務者である企業側は金融機関に対してフェアな対応を心掛ける必要があります。公正不偏の態度を原点とする公認会計士を中心として構成されるシンクハンズは、企業と金融機関との信頼関係を作り上げる媒介者として両者の間を取り持ちます。

06

最終手段

金融機関等による再生への協力の取りつけが低調に終わった場合にのみ法的整理を検討します。

  • 法的整理の実行
  • 01
    法的整理は2種類存在する
    法的整理には、再生型である民事再生と清算型である破産手続があります。民事再生の場合には手続を監督する監督委員が裁判所によって選任され、債権者集会による債権者の多数決を監督委員が誘導することを通じて再生手続が進められます。破産手続の場合には破産管財人が任命され、残余財産の分配が公平に行われます。シンクハンズは提携する弁護士事務所と密にコンタクトをとりながら最悪の事態に備えて万全の態勢を整えます。
  • 02
    法的整理は最終手段
    資金繰りに行き詰って弁護士事務所へ駆け込むと、法的整理をすすめられることが多いです。しかし、法的整理を実行すれば企業イメージが著しく棄損し、取引先からの警戒により再生可能であった企業も再生不可能に陥ってしまう恐れがあります。企業再生の基本はバンクミーティング等を通じた私的整理であって、企業生命が絶たれる恐れのある法的整理の検討は、もはやなすすべがないと判断されるギリギリの段階まで保留すべきです。反社会的勢力が介入している場合など特殊なケースを除いて、シンクハンズは私的整理による真の企業再生を徹底的に追及します。
  • 03
    第二会社方式を検討する
    債務を圧縮するためのテクニカルな方法として、第二会社を設立し、第二会社に既存の事業を譲渡するといった方法がとられる場合があります。これは、既存会社の延滞債務が新会社の通常債務へと付け替えられることを意味します。このような金融技術的に高度なスキームをシンクハンズは多数用意しています。とはいえ、これは最終手段であり、第二会社のキャッシュ・フローが改善しないことには再度の金融破綻を招くだけです。やはりもっとも大切なのは、地に足の着いた真の再生計画を立案・実行することであり、シンクハンズはいかなる状況においても、その立場を離れることはありません。

企業が再生し、我が国の社会を支える力強い柱となることを目指して

企業再生は、朽ちた大黒柱を新しい柱に取り換える作業です。
柱の取り換えには、屋根を仮止めするための支柱やパネルの複雑な組み替えが必要です。
シンクハンズは、豊富な経験と知識を活かして、クライアントの再建と向き合います。
業界・規模・期間など、クライアントのニーズに合わせて柔軟に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

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