ACCOUNTING
SYSTEM
会計戦略CREATE

データに意味を与える

ビジネス上のあらゆる意思決定は例外なく会計数値に基づいて行われています。そして、すべての会計数値は、膨大なトランザクションデータ(取引データ)を一つ一つ組み上げ集計した結果に数学的な「意味」を与えたものです。つまり、与えたい「意味」に応じてトランザクションデータの組み方を変えるのが経理部門の役割となります。
例えば、株主や金融機関等の外部利害関係者へ業績を報告する「財務会計」では、大所から見下ろした俯瞰的な「意味」が付与されるよう数字を組む必要があり、反対に、企業内部でPDCAを回すために用いる「管理会計」では、固定費なのか変動費なのか等の精緻な「意味」が付与されるよう数字を組む必要があります。これらの組み分けを的確に行う際にもっとも重要となるのが、どのような「意味」を付すのかという要件定義と、それを可能にするトランザクションデータのデータ構造、そしてシンプルな集計です。

このようなお悩みはありませんか?

  • 基幹システムや会計システムの導入またはリプレイスを計画しているが、大幅な刷新となるため漠然とした不安がある
  • 月次決算に時間がかかっており、PDCAを高速で回転させることができない
  • アイテム別の収益性の検討など、細かい単位で収益性を問う仕組みの構築が困難な状況にある
  • 会計数値を読み事業戦略をたてる「会計リテラシー」が従業員に欠けている
  • 連結会計や税金計算を内製化したいが監査法人や顧問税理士が積極的に支援してくれない
  • 有価証券報告書や会社法計算書類などの開示書類を作成することができない

会計とシステムに関する豊富な知見を駆使して強力な会計戦略を構築します

会計戦略に必要なのは会計についての知識とシステムについての知識です。優れたシステムが次々とリリースされ、会計数値を自動で組み上げていく時代が到来しつつありますが、会計知識とシステムについての知識がなければ各企業に合ったカスタマイズを行うことは不可能です。また、関連する諸法令の改正が毎年行われていることから、人の手による集計数値の加工や再集計が完全に不要となることはありません。
シンクハンズのコンサルタントは幅広い知見と高い構想力を駆使して、クライアントのシステム導入をマネジメントし、システムベンダーとの交渉や要件定義の収集等を行います。そして、組み上げられた数値の加工・再集計等を行い、財務会計、管理会計、税務会計の各場面に合わせた成果物の作成を行います。

01

現状調査

経営者に対する経営状況のヒアリングや各事業部門への事業視察・事業ヒアリングなどをもとに、経営環境と会計マネジメント全般の現状調査を行います。

  • ヒアリング
  • アンケート
  • 01
    経営者の目指す企業像を掴む
    株式の上場を目指しているような拡大志向の企業と、非上場のまま業績をコツコツ積み上げているような安定志向の企業とでは、目指すべき会計戦略が大きく異なります。前者は金融商品取引法に対応した厳密な会計戦略が必要となるのに対して、後者は管理コスト節減の観点から簡便な会計戦略が必要となります。シンクハンズは経営者との度重なる面談を通じて、経営者の目指す企業像を理解し、共感します。
  • 02
    クライアントのビジネスを掴む
    多くのビジネスは同じビジネス・プロセスを反復継続する営みであり、その営みの結果を数値で表しているのが会計数値です。従って、強力な会計戦略を構築するためには、各企業それぞれのビジネス・プロセスをはっきりと理解する必要があります。内部統制の専門家でもあるシンクハンズは、クライアントの各事業部門に対する視察やヒアリングを通じてクライアントのビジネス・プロセスを理解します。そして、ビジネス・プロセスを業務フロー図などで可視化することで、システムベンダーなどのプロジェクト関係者と情報を共有します。

主なアウトプットと資料

outputs and materials

  • マネタイズダイアグラム

    製品・サービス・お金の流れを整理したダイアグラムです。ビジネスのフローを一つ一つ図示しながらクライアントと議論することで、発生する会計事象をもれなく把握します。

  • フローチャート

    企業内のビジネス・プロセスを詳細に図示した資料です。これに業務記述書を加えることで、クライアントのビジネス・プロセスを理解し、他の関係者と共有します。

02

「なぜ?」

01の現状調査を踏まえ、既存のシステムや人的リソースでは「なぜ?」問題を解決できないのかを掘り起こします。

  • 原因と結果の因果関係の追求
  • 01
    「なぜ?」は深い
    原因と結果の間に横たわっている「なぜ?」=「因果関係」が途方もなく深いことは言うまでもありません。その深さの前に多くの企業人はたじろぎ、ため息をつきます。シンクハンズは詳細な現状調査をもとに、問題の原因事実へたどり着くまで、「なぜ?」を粘り強く掘り進めます。
  • 02
    「なぜ?」に集う
    特定された「なぜ?」は説得力と訴求力を保持しなくてはなりません。特定された「なぜ?」=「因果関係」に説得力と訴求力が欠けていればチームで共有できず、チーム一丸となって「原因」を解決しにかかることが著しく困難となるからです。シンクハンズは識別した「原因」を簡潔に説明し、関係するメンバーと共有することを目指します。

主なアウトプットと資料

outputs and materials

  • フィッシュボーンチャート

    羅列された原因事実を体系化し、それぞれの原因事実の関係性を分析した資料であり、原因分析のコアとなるものです。

  • 深堀シート

    見出された原因事実の原因の原因の探求、つまり原因の深堀を徹底的に行い、根本原因を掘り出してゆくシートです。

  • プライオリティチェッカー

    原因の検討結果について様々な職層のメンバーから意見を聴取し、改善優先度を格付けする資料です。

03

要件定義

会計によって表現したい「意味」を網羅的に明らかにし、とりまとめた要件定義書をシステムベンダーに提示します。

  • 会計的な「意味」の特定
  • 01
    希望する数字のアンケート調査
    必要としている会計数値は十人十色です。営業担当者であれば自分の担当する顧客や商品ごとの損益数値を会計的な「意味」として知りたいと考えるでしょうし、物流担当者であれば各運送会社ごとの運賃やセンターフィーを知りたいと考えるはずです。シンクハンズはクライアントの主要な従業員に対して知りたいデータについてのアンケートを実施し、クライアントの内部に眠る隠れた希望を収集します。
  • 02
    法的要件のチェック
    財務会計においては会計基準が、税務会計においては税法が準拠すべき基準となります。これらの基準が要求する事項は会計システムに必ず反映すべき要件となります。シンクハンズは年々変化する会計基準や税法について常に知識をアップデートしており、これらの知識を会計システムの要件定義に漏れなく織り込みます。
  • 03
    ユーザーテストと要件の潰し込み
    要件定義書がどれだけ充実していても要件がシステムに正しく反映していなければ意味がありません。シンクハンズは要件定義書に基づいて、構築されたシステムのユーザーテストを全件行い、その結果をチェックリストで潰し込んでゆきます。また、必要に応じてデータ構造を再度見直し、より有用な集計が可能となるようなデータ要素を追加します。

主なアウトプットと資料

outputs and materials

  • 要件定義書

    希望する要件と法的要件を一覧化した要件定義書です。定義書の右側にユーザーテストの結果を記載する欄を設けています。

  • テーブル分析

    取引データや会計データのデータ構成をそれぞれのシステムから抽出したテーブルです。これらのテーブルから共通する制約を割り出し、汎用性の高いデータ構成を割り出します。

04

マニュアル集計

集計に必要な要素が完全に盛り込まれているデータは全て自動集計を行うことが可能ですが、データの完全性を確保するのは容易ではありません。また、法令の改正等によってシステムでは対応できなくなるケースも少なくありません。従って、マニュアルで集計する余地は必ず一定数残ります。

  • マニュアル集計
  • 01
    MSアクセスは使わない
    マニュアル集計を行う場合、MSエクセルやMSアクセスを使用するケースがほとんどですが、アクセスの使用は避けるべきです。なぜなら、アクセスを使いこなすビジネスパーソンはエクセルと比較すると極少数であり、アクセスで集計していた従業員が退職すると計算テーブルのメンテナンスが著しく困難になるためです。同様に、エクセルのVBAや複雑な計算式もできる限り避けるべきです。どうしても必要な場合は、既存のシステムにアドインとして組み込むことで、システムベンダーによるメンテナンス機会を確保するようにします。
  • 02
    計算式の入ったセルを保護する
    エクセルを使用して集計する場合、予め計算式の埋め込まれたスプレッドシートにデータを貼付して自動計算を行う方法が定石ですが、その際には予め埋め込んでいる計算式のセルを必ず保護し、計算式の予期せぬ破壊を防止すべきです。このような工夫をEUC(エンド・ユーザー・コンピューティング)と言います。EUCは大企業における内部統制の監査において監査法人からチェックされる場合もありますので十分な対応が必要です。
  • 03
    計算チェックを行うセルを設ける
    エクセルのスプレッドシートには必ず計算チェックのセルを設けます。ここで言う計算チェックとは、スプレッドシートに組まれた論理式やソースデータ等の計算前提とは異なる計算前提にもとづいて計算を行い、両者の計算結果の突合せを行うことを言います。複数の担当者によるWチェックよりもエクセルによる計算チェックの方が有効性が高いことは言うまでもありません。すべてのエクセルシートに必ず計算チェックのセルを設けることで、マニュアル集計の正確性が飛躍的に向上します。

主なアウトプットと資料

outputs and materials

  • 貸借対照表

    5年分の貸借対照表です。貸借対照表に含まれる借入金や事業投資等の割合の変化が一目でわかるよう円グラフでも表現しています。

  • 損益計算書

    5年分の損益計算書です。5年間にわたる売上や営業利益等の動きが一目でわかるよう棒グラフでも表現しています。

  • キャッシュ・フロー計算書

    5年分のキャッシュ・フロー計算書です。5年間にわたるキャッシュ・フローの動きが一目でわかるようウォーターフォール・チャートでも表現しています。

05

法定開示書類の作成

上場企業には決算短信や有価証券報告書等の法定開示書類の作成が義務付けられています。また、非上場企業であっても、借入先等の外部利害関係者が多数存在するケースでは、充実した会社法計算書類や事業報告等の作成が求められます。

  • 法定開示書類の作成
  • 01
    法定開示要件を掴む
    法定開示書類の法的要件は、会計基準や税法と比較しても更に複雑と言えます。また、東京証券取引所等が要求する適時開示を行うべき事象の数は飛躍的に膨らんでおり、網羅的な把握及び適切な開示は困難を極めています。公認会計士を中心として組織されるシンクハンズのコンサルタントは開示書類作成のスペシャリストです。クライアントの取締役会への出席等を通じて、必要な法定開示事象を漏らさず感知し、正確な開示書類を作成します。
  • 02
    徹底的な読み合わせを行う
    法定開示書類に誤りがあった場合、訂正報告書等を複数年分提出する必要があります。その際には監査法人等による会計監査や四半期レビュー等を再度受け直す必要があるため莫大な費用が生じるだけでなく、場合によっては上場廃止や追加融資の凍結といった事態にもなりかねません。シンクハンズはミスのない開示書類を作成すべく、二人一組による全文の読み合わせを徹底して行います。

主なアウトプットと資料

outputs and materials

  • 有価証券報告書

    シンクハンズが作成した有価証券報告書の原稿です。エクセルやワード形式での原稿作成のみならず、各種開示システムでの原稿作成も承っております。

06

ノウハウの移植

会計数値の集計や法定開示書類の作成等にかかる外注プロジェクトは、社内での内製化こそがプロジェクトのゴールとなります。スムーズな内製化を実現するために、マンパワーの確保を含めた余裕ある移行スケジュールを作成し、一つ一つ丁寧にノウハウを移植してゆきます。

  • ノウハウの確実な移植
  • 01
    人員の確保が第一
    業務の外注を行う必要が生じるのは、社内のノウハウ不足に加えて、マンパワーの不足が大きな原因となっていることが殆どです。従って、内製化をスムーズに行うためには、外注を開始するのと同時に有能な人材の探索を始めることが大切です。シンクハンズは公認会計士をはじめとした有能な経理人材のネットワークを有しています。必要に応じて人材の紹介を行うことが可能です。
  • 02
    OFF-JT
    会計知識は経理部門に所属する人材だけに必要な知識ではありません。数字の面で根拠のある事業計画を立案するためには会計知識が必須であり、全てのビジネスマンに必要な知識であると言っても過言ではありません。シンクハンズはクライアントの希望に応じて会計に関連する社内セミナーを開催し、会社全体の会計力の向上に大きく寄与します。

主なアウトプットと資料

outputs and materials

  • ガントチャート

    移行計画のスケジュールと役割分担を可視化したチャートです。できるだけシンプルに示し、詳細は各項目ごとに別途作成することで、各メンバーが必要十分な量のスケジュールを共有します。

  • 研修資料

    マネジメント層向けの会計数値の読み方研修で使用した研修資料です。受講者の職階や習熟度に合わせて柔軟にプログラムを構成します。

成長の原動力となる会計戦略の構築を目指して

会計戦略は、企業活動の結果をお金という物差しで評価するための仕組みであり、未来の事業戦略をたてる上での大切な基礎となるものです。
シンクハンズは、豊富な経験と知識を活かして、クライアントの会計戦略と向き合います。
業界・規模・期間など、クライアントのニーズに合わせて柔軟に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

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